認知症のタイプ・原因についてご説明します。

北勢地区 認知症疾患医療センター
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北勢地区 認知症疾患医療センター 認知症について

認知症のタイプ・原因

認知症疾患別患者比率

認知症には原因となる、いくつかの疾患があります。
代表的なものとして、アルツハイマー病を原因とするアルツハイマー型認知症、脳出血や脳梗塞など脳の血管の障害によって、二次的に神経細胞が障害されるために起こる脳血管性認知症、レビー小体が原因となり、特徴的な幻視、パーキンソン症状を伴なうレビー小体型認知症、社会性を失うピック病を原因とする前頭側頭型認知症などがあります。
認知症の原因は様々ですが、中には原因疾患を取り除くことで、治療可能な認知症もあることが分かってきました。
現在の認知症疾患の比率はアルツハイマー型認知症が約50%、脳血管性認知症が約30%、レビー小体型認知症が約10%、その他の認知症は約10%となっています。

認知症の原因となる病気

以下は、認知症の原因となる代表的な病気です。

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)
脳の神経細胞が変性、死滅し、脳が萎縮して認知症が生じてくる病気です。
アルツハイマー型認知症の発症と進行は比較的緩やかですが、確実に、徐々に悪化していきます。
症状としては、もの忘れ(記憶障害)から始まり、時間、場所、人の見当がつかなくなります(見当識障害)
脳血管障害(脳血管性認知症)
脳の血管が詰まったり破れたりすることにより、 脳の働きが悪くなり、認知症が引き起こります。
十分な血液が脳細胞にいきわたらず、部分的に機能が失われていきます。
症状としては、もの忘れ、頭痛、めまい、耳鳴り、しびれなどがみられます。
脳卒中の発作がおこるたびに段階的に悪化していきます。
びまん性レビー小体病(レビー小体型認知症)
脳の特定の神経細胞の中に、レビー小体が現れる病気です。
初期の症状として、幻覚(特に幻視)や妄想があります。
進行していくにつれ、もの忘れなどの認知機能障害が現れ、さらに体が硬くなり、動作が遅くなり、小またで歩く
など、
パーキンソン病に似た運動障害が出てきたりします。
前頭側頭葉変性症・ピック病など(前頭側頭型認知症)
働き盛りの40歳~60歳に多くみられます。
脳CT・MRIでは前頭葉・側頭葉の萎縮があり、脳の後方病変が主体のアルツハイマー病とは異なるパターンを示します。
初期の症状として、もの忘れよりも、人格変化が中心にみられます。
その他
  • 慢性硬膜下血腫(手術で治療可能)
  • 正常圧水頭症(手術で治療可能)
  • 脳腫瘍、脳炎、神経変性疾患、薬物中毒、欠乏症、代謝異常など
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